骨は知っている 声なき死者の物語

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内容紹介

刻まれた傷跡と隠された死因。
死してなお語りつづける骨たちの声に耳を澄ます——。


DNA鑑定も利かないとき、「骨」の分析は最後の砦。
解剖学・法人類学の世界的権威が冷静な筆致で解き明かす、人体の不思議とそれを支える骨に秘められた多様性とは?
生々しい犯罪捜査の実録譚も収録した迫真のドキュメント。

《頭蓋骨~足先のあらゆる骨片から遺体の身元と人生の物語を読み解く、スリリングな知的エンターテインメント》

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本書はみなさんを、人体を巡る旅にお連れする。
人の人生や経験がいかに骨に書き込まれているか。
その物語を科学の力でどんなふうに明らかにするか。
そこではきっと、驚くような事実に出合えるだろう。
まさに、事実は小説より奇なり。

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【目次】
■序章………骨格
■第一部……頭部——脳の容れ物:脳頭蓋/顔:顔面頭蓋
■第二部……体――背骨:脊柱/胸:胸郭/喉:舌骨と喉頭
■第三部……四肢――胸帯(肩帯)/骨盤帯/長骨/手/足/尾部

■訳者あとがき

 

(四六判並製/384頁)

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著者紹介

スー・ブラック(SUE BLACK)
1961年スコットランド・インヴァネス生まれ。法人類学者、解剖学者の世界的権威。アヴァディーン大学で解剖学の博士号を取得後、ロンドンのセント・トーマス病院で法人類学者としてのキャリアをスタート。警察の犯罪捜査に協力する傍ら、英国法医学チームの主任としてコソボ紛争での戦争犯罪調査やスマトラ島沖地震の津波による死者の身元特定等にも尽力。ダンディー大学の解剖学・法人類学教授として2018年まで教鞭を執り、現在はランカスター大学副学長代理、英国王立人類学協会会長。2022年オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジ学長に就任予定。
BBC制作のドキュメンタリー番組にも出演し、前著『All That Remains(唯一遺されたもの)』(未邦訳)はサンデータイムズ・ベストセラーに。大英帝国勲章はじめ受賞歴多数。

宮﨑 真紀(みやざき・まき)
英米文学・スペイン語文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒。主な訳書に、スザンナ・キャハラン『なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』、マイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』(以上、亜紀書房)、カルメン・モラ『花嫁殺し』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、ガブリ・ローデナス『おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢う』(小学館)、メアリー・ビアード『舌を抜かれる女たち』、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド アメリカで最も凶悪な街で「父」になること』(以上、晶文社)など多数。

 

発売日

2022年7月15日