未来のプルードン 資本主義もマルクス主義も超えて

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内容紹介

カール・マルクスの終生のライバル、ピエール・ジョゼフ・プルードン。
 
マルクスはプルードンの「所有」の概念に衝撃を受け、経済学に邁進した。
プルードンはさらに変化を遂げ、アソシアシオンという画期的な考え方に到達する。


資本主義システムの限界が露呈しつつある今、社会と市民に不平等を招く「垂直的権力構造」の解体を掲げたプルードン主義を再評価する。

エゴイズムから協同する社会へ——ポスト資本主義への処方箋

現実の変化を柔軟に理解しながら開いた体系を築いていく、プルードンのポスト資本主義のモデルとは?



【目次】
序論  ライバル、そして乗り越えるべき反面教師
第一章 プルードンはいつも再起する——彼がつねに呼び出される理由
第二章 プルードンとは何者か——独創的かつ実践的な思想家
第三章 フランス革命の欠陥——「所有」をめぐるプルードンの画期的論考
第四章 マルクス作品への影響——『経済・哲学草稿』などをめぐって
第五章 大事なのは革命ではなく経済である——実践的社会改革派の思想
第六章 マルクスをプルードンで再生させる道——アソシアシオンとコミューン、相互主義と連邦主義
補論  可能性としてのアソシアシオン

(四六判並製/240頁)

 

著者紹介

的場昭弘(まとば・あきひろ)
1952年宮崎市生まれ。哲学者・経済学者。神奈川大学副学長。
著書に、『超訳「資本論」』全三巻(祥伝社)、『マルクスに誘われて』『マルクスとともに資本主義の終わりを考える』(亜紀書房)、『最高の思考法「抽象化する力」の講義』(日本実業出版社)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『カール・マルクス入門』(作品社)、『革命再考』(角川新書)、『ネオ共産主義論』(光文社新書)他、多数。訳書に『新訳 初期マルクス』『新訳 哲学の貧困』(作品社)など。

 

発売日

2020年5月26日