経済のトリセツ

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内容紹介

天下無双の「知のジェネラリスト」が見た、日本経済の20年とこれから。

リーマンショック、ユーロ危機、アベノミクス、消費増税から、コロナ禍の経済状況まで。

この20年間(2000-2020)の論説をまとめた、待望の経済論集!

ノーベル賞経済学者ポール・クルーグマンの著作をはじめとして、ピケティ『21世紀の資本』、ケインズ『一般理論』などの翻訳や、社会・経済・文化全般への鋭利な批評眼で知られる著者による、快刀乱麻の経済エッセイ集!

ケーザイって、要するに何なのさ。
「人はGDPとか経済成長とかいう言葉だけ覚えて、なんかわかったつもりでいるけれど、それを実感として理解している人は驚くほど少ない。それは抽象的な数字なんかじゃない。明日はもう少し能率よく仕事を片付けて、あまった時間で新しい何かをやろう。いまは捨てているこのピーマンのへたを、新しい料理に使ってみよう。GDP成長が1%とか2%とかきいたときに、そうした無数の努力が積み重なっていく様子を想像してみなきゃいけない。その多くは、飽食した連中のアームチェア経済停滞マンセー談義よりはるかに切実なものなんだから」(本文より)


【目次】
第1章 経済のトリセツ その1
第2章 クルーグマンとかケインズの話
第3章 リフレをめぐる個人史、ときどきピケティの話
第4章 経済のトリセツ その2

 

(四六判並製/432頁)

 

著者紹介

山形 浩生(やまがた・ひろお)
評論家、翻訳家。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査のかたわら、小説、経済、建築からネット文化まで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行う。
著書に『新教養主義宣言』『要するに』(共に河出文庫)、『訳者解説』(バジリコ)、『断言』『断言2』(共にPヴァイン)など。訳書にピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま学芸文庫)、ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』(講談社学術文庫)ほか多数。

 

発売日

 2021年7月7日