明るい夜〈ものがたりはやさし 01〉

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内容紹介

〈大きな悲しみが、私を守ってくれる〉

『ショウコの微笑』『わたしに無害なひと』の気鋭のベストセラー作家、初の長編小説

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夫の不倫で結婚生活に終止符を打ち、ソウルでの暮らしを清算した私は、九歳の夏休みに祖母と楽しい日々を過ごした思い出の地ヒリョンに向かう。

絶縁状態にあった祖母と二十二年ぶりに思いがけなく再会を果たすと、それまで知ることのなかった家族の歴史が明らかになる……。

家父長制に翻弄されながらも植民地支配や戦争という動乱の時代を生き抜いた曾祖母や祖母、そして母、私へとつながる、温かく強靱な女性たちの百年の物語。

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日が昇る前に大切なあの人に伝えておきたいことがあった。
明るくなったら、言えなくなりそうだから……。


2021年〈書店員が選ぶ“今年の小説”〉、第29回大山文学賞受賞。

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(四六判上製/400頁)

 

著者紹介

チェ・ウニョン
一九八四年、京畿道光明生まれ。二〇一三年、『作家世界』新人賞に入選して作家活動を始める。第五・第八・第十一回若い作家賞、第八回ホ・ギュン文学作家賞、第二十四回キム・ジュンソン文学賞、『わたしに無害なひと』で第五十一回韓国日報文学賞、本作『明るい夜』で第二十九回大山文学賞を受賞。
著書に『ショウコの微笑』(吉川凪監修、牧野美加・横本麻矢・小林由紀訳、クオン)、『わたしに無害なひと』(古川綾子訳、亜紀書房)、共著に『ヒョンナムオッパへ』(斎藤真理子訳、白水社)がある。

古川 綾子(ふるかわ・あやこ)
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。第10回韓国文学翻訳院新人賞受賞。翻訳家。神田外語大学非常勤講師。
訳書にチェ・ウニョン『わたしに無害なひと』、キム・エラン『走れ、オヤジ殿』『外は夏』『ひこうき雲』キム・へジン『娘について』『君という生活』、ハン・ガン『そっと静かに』、ユン・イヒョン『小さな心の同好会』、イム・ソルア『最善の人生』などがある。

 

発売日

2023年1月21日