内容紹介
ただある。あなたを映す鏡のように——
大胆さと繊細さをあわせもつ才気溢れた彫刻家の初作品集。
人間によって作られたのではなく、木から何かを彫り出すように、生み出されたのではないか。
本書に収められていた作品を見ていてそう感じた。
——若松英輔(序文より)
沢田英男さんの彫刻は見る側にイメージが委ねられています。
日常と非日常のあわいを行き来するように。
小さくて静かにだけど、存在感があるのは、だからです。
——森岡督行さん(森岡書店店主)
「する」のではなく、「なる」かたち。
完成の手前、風化の途上。
——橋本麻理(永青文庫副館長)
「嫌になって壊すこともある、削いでしまうこともある」
氏は自身と等しく作品が饒舌であることを好まない。
——宮田法子(「夏至」主宰/解説より)
(A5判変型上製/128頁)