いのちの巡礼者  教皇フランシスコの祈り

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内容紹介

「世の中は、強くあることに価値を見出しがちです。
しかし、教皇が語ったのは、弱くあることの叡智だと言ってもよいかもしれません」

(本文より)


「声を発しても耳を貸してもらえない人たちの口になるために」38年ぶり2度目の来日を果たしたローマ教皇。

弱き人々の届かぬ叫びとは何か。
いま私たちは何を考え、どう行動するべきなのか。


キリスト教を超え、全ての人々に重い問いを投げかける教皇のメッセージ。
自身カトリック信徒でもある著者が、その核心を読み解き、現代日本の諸問題と希望の可能性を考える。


弱くあることの叡智とはなにか——



【目次】
はしがき


「弱き者」の使者  
出向いて行く教会  
心が痛みに震えるとき  
橋をかける人  
「貧しい人」に学ぶ  
いつくしみのわざ  
教皇フランシスコと日本のいま  


貧しい人に導かれて――教皇フランシスコの革命  
声を発しても耳を貸してもらえない人の声  
平和の巡礼者  
いのちのありか  
いのちの声に出会う――教皇フランシスコからの問いかけ  
弱くあることの叡知――教皇フランシスコの言葉に学ぶ  
教皇フランシスコが誕生するまで――おわりに

 

(四六判並製/144頁)

 

著者紹介

若松英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。
2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、第16回蓮如賞受賞。
著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社、文春文庫)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『種まく人』『詩集 幸福論』『詩集 燃える水滴』『常世の花石牟礼道子』『本を読めなくなった人のための読書論』(以上、亜紀書房)、『学びのきほん 考える教室 大人のための哲学入門』『詩と出会う 詩と生きる』(以上、NHK出版)など多数。

 

発売日

 2020年3月4日