内容紹介
ロングセラー、待望の完全版刊行!
旧版での抄録部分、原注などを完全収録し、
70ページに上る増補でおくる決定版。
解説「レベッカ・ソルニットを読み解く」(渡辺由佳里)も新たに収録。
ブレイディみかこ氏、推薦!
「エリートがビビッて失敗するとき、地べたは生き生きと機能し始める」
大地震、大洪水、巨大なテロ……私たちの日常に裂け目が入るとき、
そこにはいつもユートピアが出現した。
災害時になぜ人々は無償の行為を行うのか? そのとき、なぜエリートはパニックを起こし、人びとは自発的な秩序をつくり上げるのか? 1906年のカリフォルニア大地震から、ニューオーリンズの巨大ハリケーン、9.11テロまで、危機の最中に現れる人々の自発的な相互扶助のメカニズムを追った、珠玉のノンフィクション。
(四六判上製/512頁)
著者紹介
レベッカ・ソルニット Rebecca Solnit
1961年生まれ。作家・歴史家・アクティヴィスト。カリフォルニア州に育ち、環境問題や人権、反戦などの政治運動に参加。1988年より文筆活動を始め、『River of Shadows: Eadweard Muybridge and the Technological Wild West』で全米批評家協会賞、マーク・リントン歴史賞を受賞。邦訳書に『説教したがる男たち』『ウォークス』『迷うことについて』(共に左右社)、『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)など多数。
高月 園子(たかつき・そのこ)
翻訳者・エッセイスト。東京女子大学文ア理学部卒業。英国在住歴25年。訳書にB・ゴート/Mゴート『5歳からの哲学』、P・ジンバルドー/N・クローン『男子劣化社会』(共に晶文社)、G・L・スチュワート/S・ムスタファ『殺人鬼ゾディアック』 (亜紀書房)、R・スチュワート『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』(白水社)など多数。著書に『ロンドンはやめられない』(新潮文庫)など。
発売日
2020年9月18日