野生のごちそう 手つかずの食材を探す旅(亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ-1)

通常価格 ¥2,420

税込 配送料は購入手続き時に計算されます。

内容紹介


人にとっての〝おいしさ〟は、野生にとっての不幸なのか

歴史、神話、地理学……深い学識を備えた環境人類学者が、世界各地で食用にされている野生動物をめぐる旅に出た。
アフリカの密林に横行する野生肉の違法取引を追い、世界的に有名なレストラン「NOMA」で蟻を食べ、愛する人とスウェーデンの森でヘラジカを屠る——。


文明の恩恵に浴しながら天然の獣肉を過剰に追い求めた結果、私たちが得たもの、失ったものとは……。グルメの行き着く先を体当たりで探求する、思索に満ちた冒険ノンフィクション。


——「美食」の先にあるものとは何か?


《本書に登場する野生の食材や料理》
▶ ヘラジカ肉バーガー
▶ NOMAのフルコース
▶ 墓地で採るニンニク
▶ 猪
▶ ロブスター
▶ 牡蠣
▶ ハチミツ
▶ アオウミガメのスープ
▶ 羚羊(カモシカ)
▶ センザンコウ
▶ オオトカゲ
▶ ナイルワニ
▶ バイソン
▶ バッファロー
▶ 山羊
▶ ヤマアラシ
▶ 毛虫のソテー
▶ 駝鳥
▶ エルク
▶ アンズタケ
▶ アナツバメの巣のスープ……他多数。

 

(四六判並製/376頁)

 

著者紹介

ジーナ・レイ・ラ・サーヴァ(Gina Rae La Cerva)
米国ニューメキシコ州生まれ。地理学者、環境人類学者。イェール大学林学・環境学大学院で環境科学修士号、ケンブリッジ大学で哲学修士号を取得。イェール大学大学院林学・環境学科最高の論文に贈られるウィリアム・R・バーチ賞を受賞。
環境、食、神話、歴史、地理、化学、人類学、社会、経済、伝統など広範な博学的探求心が身上。インドネシアで津波を研究し、帆船で太平洋を横断し、バラクーダの群れとのスキューバダイビングに身を投じる活動的な冒険家でもある。現在、環境科学と哲学をテーマとした独創的な学術研究とフィールドワークに取り組む。国立科学財団の大学院研究フェロー。ニューヨーク市在住。

棚橋 志行(たなはし・しこう)
1960年三重県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。出版社勤務を経て英米語翻訳家に。
バラク・オバマ『合衆国再生 大いなる希望を抱いて』、キース・リチャーズ『ライフ キース・リチャーズ自伝』、ジェフ・パッサン『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』、ジェイソン・スタンリー『ファシズムはどこからやってくるか』、マシュー・ポリー『ブルース・リー伝』、エレイン・シャノン『クリミナル・イノベーション 天才プログラマーが築いた新時代の犯罪帝国』他、訳書多数。

 

発売日

2021年5月26日