たぐい vol.4

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内容紹介

人間を超えて、多-種の領域へ

人間は人間だけで生きているのではない。
複数種の絡まりあいとして、人間は、ある。
種を横断して人間を描き出す「マルチスピーシーズ人類学」の新たな展開――。


〈特集1〉人間の世界を超える人類学
〈特集2〉異種への生成変化




【目次】
〈特集1〉人間の世界を超える人類学
■箭内匡……「植物人類学」序説――植物と再び出会うための系譜学的考察
■奥野克巳……人類学は生命を論じうるのか?
■石倉敏明……朽ちてゆく時間――複数種を結ぶ虫送りの想像力
■近藤祉秋……「絡まりあいすぎない」という知恵――ポストコロナ時代の交感論

〈論考〉
■塚原東吾……科学史から見た「人新世」――フンボルト主義というステップ


〈特集2〉異種への生成変化
■福島 勲……吾輩は主権者である――動物を追う人間、バタイユ
■中江太一……植物化するロビンソン――トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』における他種の模倣
■唐澤太輔……粘菌哲学序説――「十玄縁起」を援用しながら

〈論考〉
■野田研一……石牟礼道子の銀河系――「直線の覇権」(インゴルド)に抗して
■シンジルト/石倉敏明 編……マタギと人類学者の対話――自然と社会の〈距離〉を考える
■[漫画]結城正美+MOSA……水俣病わかめといえど春の味覚

■マルチスピーシーズ人類学研究会記録
■プロフィール
■編集後記


(A5判並製/184頁)

 

著者紹介

■石倉 敏明 (いしくら・としあき)
一九七四年生。秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻、大学院複合芸術研究科准教授。

■奥野 克巳(おくの・かつみ)
一九六二年生。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。

■唐澤 太輔(からさわ・たいすけ)
一九七八年生。秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻・大学院複合芸術研究科准教授。

■近藤 祉秋(こんどう・しあき)
一九八六年生。神戸大学大学院国際文化学研究科講師。

■シンジルト(CHIMEDYN Shinjilt)
一九六七年生。熊本大学大学院人文社会科学研究部教授。

■塚原 東吾(つかはら・とうご)
一九六一年、東京生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。

■中江 太一(なかえ・たいち)
一九九三年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程所属。

■野田 研一(のだ・けんいち)
一九五〇年生。立教大学名誉教授。

■福島 勲(ふくしま・いさお)
一九七〇年生。早稲田大学人間科学学術院教授。

■MOSA
一九八六年生。漫画家。

■箭内 匡(やない・ただし)
一九六二年生。東京大学大学院総合文化研究科教授。

■結城 正美(ゆうき・まさみ)
青山学院大学文学部英米文学科教授。

 

 

発売日

2021年9月29日