【予約】絡まり合う生命 人間を超えた人類学

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内容紹介

 
もうすぐ絶滅する人類のために

狩猟に疲れ、ボルネオの闇夜の森で微睡(まどろ)む人類学者は、寝袋を這うアリたちの足音を確かに聴き、自分がアリの世界の一員となったと感じる……。

「この世界は人間だけのものではない」という深い実感から出発し、動物、死者、そして生命そのものへと向かう全く新しい人類学の探求が幕を開ける。


ボルネオの森から、多種的世界とアニミズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。
世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る、壮大な「来たるべき人類学」の構想。



【目次】
序論 平地における完全なる敗者

第1部 アニマルズ
■第1章 鳥たち
■第2章 リーフモンキーの救命鳥
■第3章 2でなく3、 そして4
■第4章 ネコと踊るワルツ

第2部 スピーシーズ
■第5章 多種で考える――マルチスピーシーズ民族誌の野望
■第6章 明るい人新世、暗い人新世
■第7章 人間以上の世界の病原体
■第8章 菌から地球外生命体まで

第3部 アニミズム
■第9章 人間だけが地球の主人ではない
■第10章 科学を凌ぐ生の詩学
■第11章 ぬいぐるみとの対話

第4部 ライフ
■第12章 考える森
■第12章補論 考える、生きる
■第13章 記号生命
■第14章 バイオソーシャル・ビカミングス――ティム・インゴルドは進化をどう捉え、どう超えたか
■終章 人類の残された耐用年数――厚い記述と薄い記述をめぐって

■あとがき
■参考文献


(四六判上製/376頁)

 



【おすすめの〈人類学の本〉】
奥野克己『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』
ボルネオの狩猟採集民「プナン」の言葉には感謝も謝罪も反省もない――〈これは一体なんなのか〉。我々の「当たり前」を思いっきりひっくり返す人類学の楽しさに満ちたエッセイ!

奥野克己『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』
こんまり、ナウシカ、川上弘美、西田幾多郎、ベルクソン、そして仏教まで。
現代人の精神に眠るアニミズムを掘り起こし、「人間的なるもの」の最果てを目指す。

ティム・インゴルド『人類学とは何か』(奥野克巳、宮崎幸子訳)
「他者と“ともに”学ぶこと」――現代思想、アートをはじめ、ジャンルを超えた影響と挑発をあたえつづけるティム・インゴルド。世界の知をリードする巨人が語る、人類学と人類の未来とは。

著者紹介

奥野 克巳(おくの・かつみ)
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。1962年生まれ。
20歳でメキシコ・シエラマドレ山脈先住民テペワノの村に滞在し、バングラデシュで上座部仏教の僧となり、トルコのクルディスタンを旅し、インドネシアを一年間経巡った後に文化人類学を専攻。1994~95年に東南アジア・ボルネオ島焼畑民カリスのシャーマニズムと呪術の調査研究、2006年以降、同島の狩猟民プナンとともに学んでいる。
著作に、『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(以上、亜紀書房)、『マンガ人類学講義』など多数。共訳書に、エドゥアルド・コーン著『森は考える』レーン・ウィラースレフ著『ソウル・ハンターズ』ティム・インゴルド著『人類学とは何か』(以上、亜紀書房)など。

 

 

発売日

2021年12月23日