災間に生かされて

通常価格 ¥2,090

税込 配送料は購入手続き時に計算されます。

内容紹介

〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉
──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。

----------------------

人は避けがたく、ほんの気まぐれな偶然から、ある者は生き残り、ある者は死んでゆくのです。巨大な災害のあとに、たまたま生き残った人々はどんな思いを抱えて、どのように生きてゆくのか。思えば、それこそが人間たちの歴史を、もっとも深いところから突き動かしてきたものかもしれません。(本文より)

----------------------

いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。

----------------------

【目次】
第一章……しなやかにして、したたかに。汝の名は
第二章……東北から、大きなさみしさを抱いて
第三章……渚にて。潟化する世界のほとりで
第四章……民話という、語りと想像力のために
第五章……遊動と定住のはざまに、生きよ

----------------------

 

(四六判並製/240ページ)

 

著者紹介

赤坂 憲雄(あかさか・のりお)
1953年、東京生まれ。学習院大学教授。専攻は民俗学・日本文化論。
『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』『象徴天皇という物語』(岩波現代文庫)、『武蔵野をよむ』(岩波新書)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)、『民俗知は可能か』(春秋社)など著書多数。

 

発売日

2023年1月18日