内容紹介
《ジイだって、歳を取るのは初めての経験なのだ。許してあげてほしい。》
男の「定年」は「諦念」なのか?
還暦を過ぎた男の気分や期待や虚栄や子供っぽさをオダジマ節で軽快につづったコラム集。
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〈2022年6月、惜しくも亡くなられた小田嶋隆さんの幻の連載を1冊に。〉
「人生で前向きだったことなどは一瞬もない。加えて、人生で継続したことはアルコール依存くらい」
齢60にして、そばを打ったり、ギターに再挑戦したり、ジムに通って逆三の体を手に入れようとしたり、体当たりの取材をこなす……。はたして新しい境地は?
定年後の男の身の持っていき場所、ヒマのつぶし方、諦念と満足などを軽やかに綴るコラム集。
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老後で大切なのは、単純作業に身を投じることだ。なんとも凡庸な教訓だが、凡庸でない教訓など信じるには値しない。なんとなれば、男がトシを取るということは、自分が積み上げてきた凡庸さと和解することだからだ。──本文より
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(四六判並製/224頁)