八重歯が見たい(チョン・セランの本 6)

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内容紹介

「私は彼を9回も殺した。いつも違うやり方で!」

〈チョン・セラン〉ワールド全開!
笑いに満ちあふれながらも、ちょっぴり背中が凍りつくロマンチック・スリラー。

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かつての恋人たちを夢中にさせた八重歯の持ち主「ジェファ」。
エンタメ作家の彼女は、執筆中の短編集の中で元カレのヨンギを殺した。しかも9回も。

すると作品を発表するたびに、ヨンギの体にはジェファの文章がタトゥーのように浮き出るという不思議な現象が!
そんな時、ジェファの背後にストーカーの影が忍び寄り……。

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宝石のようだった八重歯。ときどき、あの八重歯が恋しくなった。ジェファが恋しくなったわけではない。ただあの八重歯だけが……。

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【目次】
■ジェファ……時空の龍と十五人の恋人たち
■ヨンギ………バニラとピスタチオ
■ジェファ……オオカミの森に腕を忘れてきた
■ヨンギ………八重歯だけがリアルだった
■ジェファ……ハッピー・マリリン
■ヨンギ………ガス銃を触ってみてもいいですか
■ジェファ……ラブ・オブ・ツンドラ
■ヨンギ………ファッキュー・ファッキュー・ファッキュー
■ジェファ……鶏もみじは窓辺にて
■ヨンギ………巨大なさつまいもの夢を見た
■ジェファ……魚王子の伝説
■ヨンギ………五発入りのロシアン・ルーレットのように
■ジェファ……航海士、船長になる
■ヨンギ………地球が記憶するラブストーリー
■ジェファ……私と勝負してみる?
■ヨンギ………誰も死なない話を書いたら?
■ジェファ……最後のキスを更新すべきだった
■ヨンギ………切断面がきれいじゃないとくっつけられないんだよ
■ジェファ……三分二十六秒前だった
■ヨンギ………勇気ある者がジェファを得る

■あとがき
■訳者あとがき

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【 韓国文学のシリーズ〈チョン・セランの本〉】

地球でハナだけ[すんみ/訳]
〈 君に会いたくて、二万光年を飛びこえたんだ。〉
人間と宇宙人の、想像を超え、時空を越えた、一途でさわやかなSFラブストーリー。

シソンから、[斎藤真理子/訳]
〈 私たちの心には、〝彼女〟のかけらがあるから 〉
偉大な祖母シソンから広がる16名の子孫の群像劇。

声をあげます[斎藤真理子/訳]
〈 地球滅亡、感染症、種の絶滅……解決の鍵はいつだって未来にある!〉
社会の行きづまりを軽やかに描き出し、女性たちにエールを贈る、シリアスでポップなSF短編集。

屋上で会いましょう[すんみ/訳]
〈 私が去った席に、次に来るあなたへ 〉
女性たちが抱えるさまざまな問題や社会に広がる不条理をやさしさとおかしさを織り交ぜて描く、チョン・セラン初めての短編集。

保健室のアン・ウニョン先生[斎藤真理子/訳]
〈 Netflix で映像化!〉
高校を舞台に、養護教諭で霊能力者のアン・ウニョンがBB弾の銃とレインボーカラーの剣で怪奇現象に立ち向かう!

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(B6版並製/242頁)

 

著者紹介

チョン・セラン
1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)、『屋上で会いましょう』(すんみ訳)『声をあげます』(斎藤真理子訳)『シソンから、』(斎藤真理子訳)『地球でハナだけ』(すんみ訳、以上、亜紀書房)などがある。

すんみ
翻訳家。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書にチョン・セラン『屋上で会いましょう』『地球でハナだけ』(亜紀書房)、キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、ユン・ウンジュ他『女の子だから、男の子だからをなくす本』(エトセトラブックス)、ウン・ソホル他『5番レーン』(鈴木出版)、キム・サングン『星をつるよる』(パイ インターナショナル)、共訳書にチョ・ナムジュ『彼女の名前は』『私たちが記したもの』(筑摩書房)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(タバブックス)などがある。

 

発売日

2023年9月23日