いのちの選別はどうして起こるのか ER緊急救命室から見たアメリカ(亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ-16)

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内容紹介

〈 格差が分断する、医療という名の戦場 〉

さまざまな格差のせいで十分なケアを受けられない患者たち。
経済至上主義の国と社会が陥ったシステム不全によって生命の危機に見舞われる人をなくすため、できることとは?

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【目次】
■序文……タナハシ・コーツ 
■1………2020年2月 
■2………2020年3月
■3………ジャネットへの手紙
■4………2019年11月(パンデミックの前)
■5………ニコールへの手紙
■6………2020年5月
■7………ロバートへの手紙
■8………2020年7月4日
■9………ダニアへの手紙
■10………2020年8月
■11………リチャードへの手紙
■12………2020年9月
■13………フェイヴァースさんへの手紙
■14………2020年11月
■15………母への手紙
■謝辞
■訳者あとがき

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(四六判並製/320頁)

 

 

著者紹介

トーマス・フィッシャー(THOMAS FISHER)
米国イリノイ州シカゴ出身。ダートマス大学で学んだのち、ハーヴァード大学で公衆衛生の修士号、シカゴ大学で医学博士号を取得。シカゴ大学医療センターに入局後、救急救命医としてER(緊急救命室)に勤務。生まれ育ったアフリカ系アメリカ人の歴史が息づくサウスサイドのコミュニティに貢献している。差別と貧困にあえぐ患者たちに日々触れ、不平等な利益追求型の医療制度は社会を変革することでしか変えられないとの思いを強くし、2010年から1年間、オバマ政権下のホワイトハウス・フェローとして人種的・民族的な医療差別是正に取り組む。また、貧困層や非白人のための医療を改善する起業にも携わる。

宮﨑 真紀(みやざき・まき)
英米文学・スペイン語文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。主な訳書に、ブライアン・スティーヴンソン『黒い司法』、メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』、マイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』『意識をゆさぶる植物』(以上、亜紀書房)、ニナ・マクローリン『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド』(晶文社)、マリアーナ・エンリケス『寝煙草の危険』(国書刊行会)、マネル・ロウレイロ『生贄の門』(新潮文庫)など。

 

発売日

2024年1月25日