だれか、わたしを助けて

通常価格 ¥3,080

税込 配送料は購入手続き時に計算されます。

【2026年 ジョイス・キャロル・オーツ賞 受賞】

◎間室道子さん(代官山 蔦屋書店)
 とにかく「極寒の町」を読んでほしい!
 ラストに押し寄せる胸の痛みは、マイナス六十度の町で呼吸し、
 生きてる人々の愛と命を体感させる。

◎河出真美さん(梅田 蔦屋書店)
 たった数十ページで、登場人物の数十年分の人生が
 あなたの前に立ち現れてくる。
 わたしの人生と似ても似つかないかれらの人生を覗いて、
 それでもわたしは思っていた。
 あなたの気持ちがわかる、あなたのことを知っている、と。

◎梅﨑実奈さん(紀伊國屋書店新宿本店)
 エリカ・クラウスの物語が最高潮に輝く瞬間は、
 常にラストシーンだ。
 どんな悲劇が展開されようとも、単純な涙では終わらない。
 この途方もない余韻は、圧倒的に詩である。

◎古屋美登里さん
 わたしはこれまでさまざまな作家の作品を読んだり、
 訳したりしてきたが、
 これほど胸が震える小説に出会ったことはない。


*****

逃れようのない現実を前に、わたしも、あなたも、「だれか、助けて」と心の中で叫んでいる。

極寒の町を捨て、運命の男と共に出ていくのか。
愛する人が死を望む時、この手で殺せるのか。
赤の他人の子どもたちを、本当に救うのか──。

岐路に立つ12人の、それぞれの決断。
『いつかわたしに会いにきて』で熱烈な支持を集めたエリカ・クラウス、待望の最新短篇集。

*****

【目次】

  • 日本の読者のみなさまへ
  • 極寒の町
  • ピアノ
  • ダッジ通りの北側
  • ヘラジカを食べてくれ
  • だれか、わたしを助けて
  • バンコクにいると
  • 立っている男
  • ユダヤ人
  • 神を畏れるごとく我を畏れよ
  • あなたとなら一晩中こうしていられるけど、それって人生で最悪の夜になりそう
  • ブルー・ホール
  • 心臓と大血管損傷
  • 訳者あとがき

*****

【著者】エリカ・クラウス(Erika Krouse)

1969年ニューヨーク州ヨンカーズ生まれ。日本のアメリカンスクールで中高等教育を受ける。1991年にアイオワ州グリネル大学で文学士号を、1996年にコロラド大学で英文学と創作で修士号を取得している。短篇集に『いつかわたしに会いにきて』(古屋美登里訳、ハヤカワepi文庫)があり、その他に長篇小説とノンフィクションを一冊ずつ上梓している。コロラド州にある「ライトハウス・ライターズ・ワークショップ」という非営利団体の創作教室で創作を教え、弁護士事務所のパートタイムの調査員としてさまざまな調査をおこなっている。

【訳者】古屋 美登里(ふるや・みどり)

翻訳家。著書に『雑な読書』『楽な読書』(いずれもシンコーミュージック)。訳書にエドワード・ケアリー『望楼館追想』『おちび』『呑み込まれた男』〈アイアマンガー三部作〉(以上東京創元社)、デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』『アメリカの悪夢』、デイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』、イーディス・パールマン『蜜のように甘く』『幸いなるハリー』トム・ゴールド『月の番人』、ナオミ・S・バロン『書くことのメディア史』(以上亜紀書房)、ダニエル・タメット『ぼくには数字が風景に見える』(講談社文庫)、ジョディ・カンター他『その名を暴け』(新潮文庫)など多数。

*****

発売日:2026年7月14日
四六判・上製/306頁