ひこうき雲(キム・エランの本 01)

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内容紹介

韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート!

《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》

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タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。
数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。

何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。

だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。


裏切り。罪。喪失。悲しみ。
韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。


——この空の向こうに、幸せはきっとある。

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【目次】
■日本の読者の皆さんへ

■そっちの夏はどう?
■虫
■水中のゴリアテ
■かの地に夜、ここに歌
■一日の軸
■キューティクル
■ホテル ネアックター
■三十歳

■あとがき
■訳者あとがき

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(四六判上製/320頁)

著者紹介

キム・エラン
韓国・仁川生まれ韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。2002年に短編「ノックしない家」で第1回大山大学文学賞を受賞して作家デビューを果たす。2013年、「沈黙の未来」が李箱文学賞を受賞。 邦訳作品に『どきどき僕の人生』(2013年、クオン)、『走れ、オヤジ殿』(2017年、晶文社)、『外は夏』(2019年、亜紀書房)がある。

古川 綾子(ふるかわ・あやこ)
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。第10回韓国文学翻訳院新人賞受賞。翻訳家。神田外語大学非常勤講師。
訳書にキム・エラン『走れ、オヤジ殿』(晶文社)、ハン・ガン『そっと静かに』(クオン)、キム・へジン『娘について』キム・エラン『外は夏』チェ・ウニョン『わたしに無害なひと』ユン・イヒョン『小さな心の同好会』(以上、亜紀書房)などがある。

 

発売日

2022年7月16日