ディア・マイ・シスター(となりの国のものがたり 13)

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内容紹介

◤推薦◢ 松田青子さん(作家)
「おばさん」のように子どもたちを大切にすることができないのなら、私たちはなんのために歳を重ねるのだろう。
被害者を増やし続けるこの世界には、あまりにも大人が少ない。


◤現代韓国を代表する作家として根強い支持を受けるチェ・ジニョン、待望の初邦訳。◢


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雨の降るある日、いつもやさしかった親戚の男から性暴力を受けた高校生のジェヤ。
絶望に陥りながらも告発するが、周囲の大人たちの態度は冷たい。

性被害を受けた女性に対する偏見とそれを許容してしまう歪んだ社会……。
他者に起きた暴力に無関心でいることが、どれだけ暴力に加担することになるのか?
未来への不安の中、どのように自分の生きる道を探していくのか?

性暴力がもたらす恐れと怒りを日記形式で切々とつづった、隣にいる“あなた”に届けたい物語。

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今になって言える。この出来事は決して特別なことではなく、誰にでも起こり得ること。私が私として存在するためにも、絶対に終われないし、終わってはいけない話なのだ。

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【目次】



あとがき
訳者あとがき

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(四六判並製/256頁)

 

著者紹介

チェ・ジニョン
1981年ソウル生まれ、2006年に短編「こま」でデビュー。2010年『あなたとすれ違ったその少女の名前は』でハンギョレ文学賞、2014年『こま』で申東曄文学賞、2020年『ディア・マイ・シスター』で萬海文学賞、2023年「ホーム・スウィート・ホーム」で李箱文学賞を受賞。著作として『クの証明』『日が沈むところへ』『冬休み』『ただ一人』『ウォンド』などがある。

すんみ
翻訳家。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書にチョン・セラン『屋上で会いましょう』『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』(以上、亜紀書房)、キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』『敬愛の心』(以上、晶文社)、ユン・ウンジュ他『女の子だから、男の子だからをなくす本』(エトセトラブックス)、ウン・ソホル他『5番レーン』(鈴木出版)、キム・サングン『星をつるよる』(パイ インターナショナル)などがある。

 

発売日

2024年8月23日